ハリセンボン

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2006-06-29

夕暮れ時 すこしばかり足を伸ばしまして 今まであまり行ったことのない場所を散歩。

ゆっくりペースとはいえ小一時間も歩けば疲れてくるもの ちょうど寂れた児童公園 ベンチがありましたので腰掛けましたらば 僕の隣に寄り添うように 小さな人形 可愛らしい女の子姿。

おや 何処かの子供の忘れ物かなあ まだ新しい物のようだけれども。

手に取ってみると ジャラリ 人形から鎖が伸びていて ベンチの脚に繋がれていて 鎖は人形に巻かれた首輪に繋がれていて。

なんか 特殊なオママゴトでもしたのかねえ。

でも こんな可愛い人形の持ち主はきっと 可愛い女の子に違いあるまいて。

この人形を忘れたことに気付いた持ち主の女の子が 取りに戻ってきたりしないかなあ そしたら ソレをキッカケに女の子と仲良くなって ふふふひひひ。

ちょいと妄想にニヤケつつ ベンチに腰掛け15分。 待ってみたところで誰も来ず 日も落ちかけて 薄暗く。

まあ今日のところは帰ることにします でも 明日 もう一回来て見たら 持ち主の女の子と会えるかもしれないよ。


んで次の日。 また足を伸ばして昨日の児童公園まで散歩。

園内 見回し見渡し見晴らしたけれども 人っ子一人おりません。 昨日腰掛けたベンチには 変わらず忘れ物の人形が置去られていて。 ああ こりゃくたびれもうけだったなあ。

まあ 疲れたしベンチで一休みしてから帰ろうよ。

ベンチの腰掛け ふう と一息。 なんだか手持ち無沙汰で 傍らに置去りにされてる人形 なんとなく手に取ると 痛ッ! なんか手に刺さった!

夕暮れ時の赤さにまぎれて見えにくかったけれども アレですよ 僕の手に取った人形の全身隈なく隙間なく満遍なく 赤錆びた縫い針まち針 びっしりと突き刺さって海栗のよう。

誰の仕業か知れないけれども 悪趣味なことをする人がいるものだよ。 持ち主の女の子だって悲しむに違いない もしもそんな風に悲しんでいる女の子と知り合ったなら 優しく慰めてあげるのにねえ。


次の日の夕暮れ時 針だらけの人形をみつけて悲しんでる女の子を慰めてあげよう と また児童公園まで散歩。

まあ そんな女の子はいなかったのだけれども。

そんなものですよ うまい事なんてあるわけありません。

なんとなく ベンチに目をやると ベンチには針だらけの人形 なくなっていて。

その代わりといっちゃあなんだけれど 男の人が一人 ベンチに座っていて。

くたびれたスーツ姿の男の人が ベンチに繋がれて座っていて。

男の首に巻かれた首輪 そこから伸びる鎖 ベンチの脚に繋がれていて。

彼 あんまりにも空ろな目をしていたものだから なんで首輪なんかして繋がれてるのか気になったけれども聞けなくて 声もかけずに僕 立ち去りました。



何日か後 散歩の途中 何とはなしに立ち寄ったくだんの児童公園 あの男が繋がれていたベンチ 人型の赤黒いシミ ベットリと付いていて

明らかに血の痕だと思ったけれども 僕 知らないふりをしましたよ。
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