脳内妖怪千体説 あぎぬすり

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2006-05-12

あぎぬすり

子供が一人で留守番をしているときにあらわれる 全身をゴム製の雨合羽で覆った妖怪。

日が暮れて暗くなっても明かりをつけないでいる家を訪ねてきて 留守番をしている子供に好きな食べ物は何かを尋ねるという。

昭和50年代中頃の話である。一人の少年が一人で留守番中 ソファーでうたた寝していた。

日はもう落ちて部屋の中は暗く つけっぱなしだったテレビから洩れる光だけが室内をボンヤリ照らしていた。

ピンポーン 玄関のチャイムの音に起こされた少年は寝起き頭で『あ 出かけていた両親が帰ってきたのかな』と考え 玄関のドアを開けると そこには両親ではなく 雨も降ってないのに全身をゴム製雨合羽で覆った 見知らぬ男が立っている。

『あの どちらさまですか?』

少年の問いを無視するように 見知らぬ 顔色の悪い男は くぐもった嗄れ声で 『お前の好きな食べ物はなんだ?』 と云った。

少年は うっかり『ミカンが好きです』と答えてしまった。

すると男はニヤリと北叟笑むと 喉を膨らませた。まるで蛇がタマゴを呑み込むのを逆回しするかのように 喉の膨らみが登り始め やがて頬が真ん丸になると 男は口を開いた。

男の口の中 すっぽりと収まっていたのは 橙色に緑色の蔕 まんまるのミカンであった。

少年は怖くなって玄関のドアを閉めた。

男はいつの間にか姿を消した。

少年は あんなに好きだったミカンを身体が受け付けなくなり その日以来ミカンを食べられなくなった。

これが あぎぬすり妖怪である。
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Comment

アマ : 2006-05-16(Tue) 21:01 URL edit
豚の丸焼きって言ってみたい。
あとTボーンステーキとか。
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