2005-12-02
「アレですよ 自分の息子に名前をつけるときには どんな意図でもってつけるものだと思います?」
と 彼女が僕に云いました。
どんな意図って云われても そうですねえ。 たとえば 自分の好きな漢字を使うとか 自分の名前の一文字を取ってつけるとか あとは その子の将来を指し示すような? 道標的な? そんな名前のつけ方が一般的だと思いますが
「ふうん やっぱりそんなものですよねえ」
でも どうしたんですか急に 子供の名前のつけ方 だなんて。 もしか! 僕と君の子供の話ですか?! だ だったら僕にも考えさせてくださいよ!
「わたしとアナタの子供? そんなこと ある訳ないですよ 馬鹿らしい」
うわあ 完全否定だ
「いやね どうして息子に あんな名前をつけたんだろう って考えたら とまらなくなっちゃって」
え つうか 誰の話です?
「ん? もちろん 『範馬 刃牙』の話に決まってますよ」
よりによってオーガの息子の話ですか
「だって おかしいと思いませんか? 自分の息子に 刃と牙でバキですよ? どんな意図でそんな名前にしたのか 気になるじゃないですか」
なんとなく 強くてカッコいい漢字を並べてみた ってことじゃないんですかね
「それにしたって あのオーガの息子ですよ? ナイフの一本すら持つことを拒否して世界中の戦場を素手で渡り歩いた男が 息子に 刃 とか 牙 とか そんな大の男が使用うシロモノじゃねえような漢字をつけるなんて 考えにくいですよ」
んじゃあ 母親のほうが名付けたんじゃないんですか? どっちにしろ 息子の名前に使う漢字にはあんまりよろしいシロモノじゃあ ないですけれども なんで そんな漢字を使ったものやら
「そうですよねえ なんであんな漢字に バキ って読みをあてたのやら … あ」
あ?
「…そうですよ 逆だったんです」
逆って なにがですか?
「最初に『バキ』ありき なんです。 で それに 刃と牙って漢字を当てたんですよ」
最初に『バキ』? えっと さっぱり意味が分かりませんが
「だから 『バキ』っつーのは 『バギーパンツ』の『バギー』から名付けたんです」
ええ?! つうか バギーパンツってなんです
「
ボディービルダーとか 筋肉番付にでてる人が好んで履くズボンのことですよ。ユッタリしてるから 腿が筋肉ではちきれそうな人でも楽々履けて さらには蛍光なドギツイ色や星条旗柄とかのド派手さが その筋の人たちに人気の秘訣だとか。 範馬親子も普段着によく着用してますよ」
それは分かりましたが なんでバギーパンツが出てくるんです?
「なぜって 世界で一番バギーパンツが似合う男 こそ 父であるところの範馬勇次郎 だからですよ これ絶対。 で その偉大な父よりも更にバギーパンツの似合う男であれ って願いを込めてつけられたのが 範馬バギー のちの範馬刃牙 であったのだ」
や あったのだ じゃないですよ。 それはオカシイです
「そのうち『あなたよりほんの少しだけバギーパンツが似合えばそれでいい』みたいな決め台詞も飛び出したりして!キャー!」
前々から思っていましたが あなたの趣味は ものすごい勢いで傾いていってますよ
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