食べ残された。

Home > ----- / スポンサー広告 > This Entry 2006-02 / 未分類 > This Entry [com : 7][Tb : 0]

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2006-02-26

友達4人集まって 僕を含めて計5人。 僕の部屋で鍋大会。

各自 いろんな材料を持ち寄っての 闇鍋です。

まあ みんな 僕を筆頭の貧乏暮らしですから 量にしろ質にしろ そんなたいした食材は持ち寄れなかったのでありますが。

ところでみんな 何を持ってきた?

「部屋の腐った畳から生えてきたキノコを!」

そんなの食おうとするなよ

「俺は 沖縄名物とうふよう っぽいものだ! 自家製だぞ」

それはただの 腐った豆腐ですよ

「妹の栽培しているプランターからプチトマトをぱくって来たが」

プチトマトは鍋にいれるものじゃない

「お前ンちに行くって云ったら おばあちゃんが持ってけって 羊羹とお萩を」

それを鍋に入れようとするのか 君は。

などと みんな碌なものを持ってきやしません。

まあ しかたないので 僕の部屋 炊飯器冷蔵庫冷凍庫などを総浚いして鍋に入れそうなものを見繕い 取り合えず 鍋スタートです

「よし ご飯を入れよう」

いや なんで最初から雑炊にする?

「まったく うるさいなあ。 お前はアレか 妖怪闇鍋奉行か」

なんだよ 妖怪闇鍋奉行て

「なにって 闇鍋をしているとどこからともなく顕れて 闇鍋の一切を取り仕切るっていう妖怪だ。 ソイツが顕れると 鍋を囲む人数が一人増えるらしいが 顕れると同時に部屋の明かりが消えてしまうのでソレを確認することはできないらしい」

そんなの いるわけないじゃないか また君はふざけた事ばかり云いやがる なんて どうでもいい話をしてるとですよ。

バチン

あ 蛍光灯が 消えた

「きた! 闇鍋奉行さまだ!」

そんな訳ないよ きっとブレーカーが落ちただけだよ いま 付けてくる

「いや この暗闇こそ闇鍋に相応しいじゃないか。 それにもしかしたら 本当に闇鍋奉行が推参してるのかもしれないぞ。 つーわけで点呼をとりまーす。1!」

え に 2!

「サん」

「4!」

「5!」

「…6?」

あれ 一人 多い?

「ほら 闇鍋奉行さまが」

まさか。 きっと誰かがふざけて二回返事しただけだろう? んじゃあ も もう一回点呼! 1!

「ニぃ」

「3!」

「4!」

「5!」

…ほら ちょうど

「おかしいな 5人しか いない」

5人しかいないのが正解なんだよ。 とりあえず鍋はじめようぜ 適当に具を入れてってくれよ

ボチャ ボチャ ボチャ

蓋を閉めて煮始めます ぐつぐつ くたくた 煮える音が暗闇の中で響き いい匂いがただよってきて。

「煮えたかな 煮えたかどうだか食べてみよう」

「くオう くオう」

うまーい

「出汁がよく出てるね」

「肉食エ 肉」

「うぉ 肉が山盛りだ うめえ」

「本当だ 肉だらけだ 美味い」

「もッと食エ 肉食エ」

つうか こんなに肉 用意してたっけか。 誰か 肉持ってきてた?

「さあ? お前ンちの冷凍庫の中に眠ってた肉でも使ったんじゃねえの」

でも こんなに肉 用意してなかったと思うんだけれどなあ

「いいじゃん 美味いんだから」

「食え 肉 もット食え」

う うん まあ 美味いんだからいいか

暗闇の中 くつくつくたくた煮える音 くっちゃくっちゃ咀嚼する音 他愛のない話し声が聞こえます。

くっちゃくっちゃ 「そういやあ こないだの」 ぐつぐつ 「あの ウタマロフェスティバル?」 くちゃ ごくん 「そう 空前絶後のウタマロフェスティバルだったな」 「食え もっと 肉」 ぐつぐつ 「まるで地獄絵図だったよ 一糸纏わぬお姿で だもんなあ」 くっちゃ くっちゃ 「奴ら 許さん」 ごくん ぐつぐつ 「派手に出迎えてやろうぜ」 「もット 肉食えよ 肉」 「あ ああ」

この頃になると みんな気付いてきましたよ。

肉が いくら食べても鍋の肉が 減らない 無くならない。

食っても食っても食っても食っても 鍋の肉が 減るどころか むしろ増えてる 殖えてる。

いつしか みんな 無言 暗闇の中 聞こえてくるのは 肉に噛み付き 肉を噛み切り 肉を噛み潰し 肉を呑み込む音ばかり。

くっちゃ ごくん ごき き みぎぎぎ くっちゃ くっちゃ ご ごぐ ん くっちゃくちゃ ごぎ ギ ぐい ごくン ごッ ばぎ ゴキ き こりこりこり ん カキ き ごくん くっちゃ くっちゃ くっちゃ みぎぎぎ カリカリカリ パキン ぎ ぐ ぐご くっちゃ くっちゃ ごく ごぐん くっちゃ ごくん ごき き みぎぎぎ くっちゃ くっちゃ ご ごぐ ん くっちゃくちゃ ごぎ ギ ぐい ごくン ごッ ばぎ ゴキ き こりこりこり ん カキ き ごくん くっちゃ くっちゃ くっちゃ みぎぎぎ カリカリカリ パキン ぎ ぐ ぐご くっちゃ くっちゃ ごく ごぐん

ず ずずずずずず ず ごぐ ん ずずずずずずず

ふ ふううううううう ぐ ぐぇえええええええっぷ

「あ゛ー ご ち゛そ゛う゛さ゛ま゛」

盛大なゲップの音と 聞いたことない声での ご馳走様 の後。

バチン

消えていた蛍光灯が ひとりでに点き。

明るくなった室内 一番最初の目に入ったのは テーブルの上 空っぽの鍋。

ついで 空席。 いままでいたはずの席に 友達4人の姿がなく。

ぐるり 見渡した部屋 部屋の四隅 友達4人の 生首転がり。

部屋の中 生きているのは 僕一人だけ。 

スポンサーサイト

Comment

Message : 2006-02-27(Mon) 03:54 URL edit
なんか背筋が寒い。室温が14度しかないからかな?
しろこ : 2006-02-27(Mon) 15:05 URL edit
いつかは闇鍋してみたい!と思ってましたが、ちょっと怖くなってきました。
でもやってみたいなぁ。
名状しがたきもの : 2006-02-27(Mon) 21:00 URL edit
さりげなく花京院が混じっていたのがよかったです。
ヨウ : 2006-02-27(Mon) 21:13 URL edit
花京院w食われたのかな。
Message : 2006-02-28(Tue) 01:18 URL edit
よく見直してみると、本人だけは食べ残されてる…
名状しがたきもの : 2006-03-03(Fri) 15:23 URL edit
プチトマトww
名状しがたきもの : 2006-03-04(Sat) 17:05 URL edit
アンドロイドも混じっていますか?
Post a Comment









管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://puddleglum.blog27.fc2.com/tb.php/31-cc29750b

沼人村 Home | Page Top▲

Next door
New>> 昔書いたの。
old>> まみれち
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。