2006-02-05
●仙人の弟子と称する少年の話
それはたまさか 山中に生ずる。
始めは山蟻程の大きさで 砂鉄を食う。
長ずるに従い 釘、針、火箸など 何でも鉄ばっかり食って育つ。
それは夥しく鉄を食い続け、やがて馬程の大きさに達すると
身から自然に火が出て 焼け死んでしまうという。
●不吉虫(水木)
昔、朝鮮半島のある町で、女の人が針仕事をしていると、
小さな虫が来て、落ちている針を食べてしまった。
針を食べた虫は、その分だけ大きくなり、それから鉄釜を食べるようになった。
そして、この虫は、ますます大きくなり、あたりの鉄という鉄を喰い始めた。
そこで、これを退治する事になったが、この虫は鉄でできているので、刀でも、槍でも、退治する事ができない。
刀も槍も折れてしまうのである。
そこで、軍隊が出動して、虫の体に油を撒いて、火をはなった。
虫は、真っ赤に焼けて、苦し紛れに町中を転げ回るので、町中が火の海となった。
それ以来、この虫を「不吉虫」と呼び、不吉の前兆といわれた。
●不可殺(水木)
高麗が滅びる頃、鉄を食べる怪物がいたという。
鉄という鉄を手あたり次第食べてしまうので、国中の鉄がなくなりかけ、とうとう殺してしまおうということになったが、どうやっても殺すことができず、それで”不可殺”すなわち、殺すことのできないもの、という名前がつけられた。
もともとは、退屈でどうしようもない人が、ご飯の粒を指先で丸めて、それを獣の形にし、口先に針を刺したところ、もぐもぐと食べてしまって、こんな奇妙なものが生まれたという。
この獣は、以後、鉄を食べるたびにからだもどんどん大きくなっていき、その姿も、子犬のようなものから雄牛くらいのものに変化していった。
しかし指先でいい加減に作られたものなので、犬とも牛ともつかぬ、まさに怪物としかいいようのない奇妙な姿で、最後は、尻尾に火をつけられたとたんに、どこかに消えてしまったと伝えられている。
これらの話 中国神話の
蚩尤と関係あり か
鉄を食う 鉄の身体 牛 戦火
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