斯くしてハジシラズは誕生する。

Home > ----- / スポンサー広告 > This Entry 2008-06 / 未分類 > This Entry [com : 8][Tb : 0]

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2008-06-01

 恥ずかしい人生を送ってまいりました。 やり直しの利かない事や取り返しのつかない事ばかりをやらかしてきました。 今となっては どうしようもない事なのでありますが 最早 慙愧の念に耐えません。

 未だ気力のある内は なんとかなる どうにでもなる などの 中身のないポジディブシンキングで どうにかこうにか遣り繰りしては来ましたが この頃は どうにも出来なくなってきました。

 夜 眠ろうとする時に 顕著です。 灯りを消して 目を瞑ると 今までやらかしてきた失敗過ち恥辱のドロドロヘドロ状の諸々が 一塊になって 記憶の底からウゾゾゾゾゾゾと這い上がってきて 凄く ドキドキします。 首筋がギュウギュウに凝り固まって 身動きできなくなります。 頭の中の一箇所が すごく熱をもって イイイーって感じになります。

 何時何処で誰に何をどうしたか などの細かいことを思い出してしまっては きっと 僕 どうにかなってしまいますので 思い出さないように 一生懸命 オマジナイを唱えて記憶に蓋をします。

『あの時は仕方がなかった』 と百回唱えます。 それでも駄目なら 『あの時はどうしようもなかった』 と百回唱えます。 それでもどうにもならないときは ひたすら『ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい』 と 唱え続けます。

 唱え続けているうちに 少しずつ首筋から力が抜けて グッタリして 眠りにつくことが出来そうになります。 が そんな時に限って 誰かが 耳元で囁くのです。

『お前 中学校のとき 美術の時間 『涙を流すピエロ』なんてのを描いて 僕の心象風景です なんて戯言を』ギャああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ! 死ね! 死ね! 殺してやる!

 今まで一度も思い出し事もなかったような 思い出したくもないことを 誰かが 僕の耳元で囁いてきて そうなったらもう駄目です 身体中が硬直して 頸を前後に激しく振って 呻き声が自然に洩れてきます。 心がドス赤黒くなって 昔の自分を殺したくなります。 涙が滲んできます が 誰かの囁き声は 容赦しません。

『そういえば お前 手の甲に六芒星の形に引掻き傷を作って ソレを見せびらかして悦にひたってたよな』ああああああああああああああああああああぁぁぁぁあああああッ ガガガガガガガガガッガガガガッガガ 今すぐ殺す絶対殺す死ね死ね死ね

『当時好きだった女の子に匿名で出した ポエム紛いのラブレター』ぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ スイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセン勘弁してください許してください それは僕の仕業じゃありません本当です 本当ですって!!

『自分の書いた小説を印刷して隣の席の女の子に見せたよね』 ひぎぃぃぃいぃぃいぃぃいぃい!  殺せ!殺せ!殺してください!死にますから!すぐ死にますから!

 他の人にとっては取るに足らないような けれども自分自身にとっては思い出すだけで死にたくなるようなことを 一度思い出すと 次々と思い出したくないことが芋蔓式で 頭の血管が切れそうになるまで息が詰まって 涙で顔中ドロドロになって 頭の中の一箇所(きっと恥ずかしさを司る部分なのでしょう)が物凄く膨らんで熱くなる感じが止まらなくなって 全身筋肉痛が残るくらいに身体がこわばり続けて 体力が消耗しきってようやく 半ば失神するように眠りに落ちます。 次の日目覚めた時には精も根も尽き果てていて 何もする気が起きません。

 こんなのを毎晩繰り返していたら 寿命が縮むというものです こんなんじゃいけないと 僕 思いまして この発作的なモノをなんとか制御出来ないものかと考えまして。 夜毎 発作が起きる度 色々と試してみたのです。

 浮かび上がってくる厭な思い出に苦しまないようにする為に 蓋をして封じ込めるイメージ 自分が岩になったつもりで心を動かさないようにするイメージ 厭なことを思い出しそうになった瞬間にさまざまな方法で自分自身を殺すイメージ 等々試してみましたが その中で 一番具合が良かったのは 圧縮して捨てる方法です。

 まず 厭なことを思い出しそうになったら 悪魔六騎士の内の一人 ジャンクマン 的な人を想像します。 その人に 厭な思い出を 上下左右 ガッシンガッシンと挟んでもらって小さく小さく小さく圧縮してもらって 小さな立方体にしてもらいます。 でも そのままだと 元の大きさに膨らんでしまうので ルービックキューブみたいにガチャガチャに捻くり回して復元できないようにしてモザイク状にします。 その後 二度と思い出さないように 想像上の底なし沼に投げ込んで深く深く深く沈めます。 厭なことを思い出しそうになるたびに 何度も 何度も 何度も繰り返します。 そうすれば 安心できます。 ゆっくり眠れます。

 この方法に行き着いてからというもの 夜度悩まされる発作に困ることもなく ああ 本当に良かった と思っていたのです でもですよ 毎晩毎晩 繰り返しているうちに 想像上の底なし沼が 厭な思い出立方体で埋められて もう呑み込めなくなって もうすぐ 余地がなくなります。

 そしたらですよ 今まで捨ててきた厭な思い出恥ずかしい思い出が逆流して 溢れ出てきて そうなったら僕 恥辱の余り 舌を噛み切って死んでしまうじゃないですか。

 で どうにかいい方法がないか 考えたわけですよ。 これ以上 厭な思い出恥ずべき思い出を 思い出さないようにする方法をです。 けれども どんなに思い出さないようにしても ちょっとしたキッカケで思い出してしまうのが この手の穢れた思い出ですよ どんな手を使っても駄目でした 思い出すことを 止められません。

 ならばどうしましょう と思案に暮れた末。 逆に考えればいいんだ 『恥ずべき事を思い出しちゃっても 恥ずかしいと感じなければいいさ』 と 考えるんだ。 と 思い至り。

 用意いたしましたのは 氷 アイスピック 金槌。 氷を右目に押し当てて 感覚が消えた後 アイスピックを眼窩に当てて 金槌で コツン。 アイスピックの切っ先が 薄い骨を突き破り 僕の頭の中の 厭なことを思い出すたびに熱くなって膨張する袋状に突き刺さり ペシャンコにパンクさせます。 

 理論上は これで 過去に犯した恥ずかしい事を思い出しても 恥ずかしいと感じる部分が働かず 平気なはずです。

 試しに 思い出してみました。 あのときの自分がカッコいいと思ってやっていたこと 今思い出すとぶん殴ってでも辞めさせるべきだった間違ったオシャレ 自己陶酔の数々。 うん 全然平気 へっちゃら なんともありません 恥ずかしいとも思いません。 成功です。

 僕が今まで秘めていた特殊な性癖を大声で叫んでも 全然恥ずかしくありません。 眠っている女の子にエロイ事をするシチュエーション がとても好きです! うん 成功です。

 もう 僕は どんなことを思い出しても これからどんなことをしでかしても ソレを恥ずかしいと思うことは 絶対にないんですよ!

 凄いとは思いませんか ええ そうです それが 今 僕が こんな真昼間の商店街 一糸纏わぬ全裸のお姿で 満面の笑顔をして練り歩いていられる理由ですよ お巡りさん。
スポンサーサイト

Comment

名状しがたきもの : 2008-06-03(Tue) 16:00 URL edit
どうすれば救われるのでしょうかねぇ。
名状しがたきもの : 2008-06-03(Tue) 16:32 URL edit
なんたる黒歴史の数々
名状しがたきもの : 2008-06-04(Wed) 01:30 URL edit
目ん玉集めてた人と同じようなことを…犯罪者は似るのか
名状しがたきもの : 2008-06-04(Wed) 03:06 URL edit
素敵です。
名状しがたきもの : 2008-06-04(Wed) 20:06 URL edit
なーるへーそー!
おいしい文章
気持ちのいい鈍行超特急!
ごちそうさまです
名状しがたきもの : 2008-06-07(Sat) 16:58 URL edit
これはいい
名状しがたきもの : 2008-07-04(Fri) 08:56 URL edit
なんというか、全体的に、声に出して読みたい日本語w
名状しがたきもの : 2008-07-05(Sat) 16:02 URL edit
↑凄い良くわかる!!
Post a Comment









管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://puddleglum.blog27.fc2.com/tb.php/184-79d35726

沼人村 Home | Page Top▲

Next door
New>> めどうさ。
old>> 寝言は寝てから言うべき。
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。