お蔵出し 肝試しにて。

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2008-01-09

 幽霊が群がってると評判の廃ホテルに 友人達と集団で肝試しに行ったときのこと。

 二人一組で何組かに分かれ 順繰り廃ホテルに入り 最上階 部屋の何れか 窓 手を振り 外の友人どもに勇気をアピールするのであります。

 順番巡って僕の番 連れ合いの彼と最上階を目指し なんのことなく随意の部屋に入り 窓の外の友人どもに手を振ります やあ 全然 怖いことなんてないじゃないか なあ。彼も窓から小粋なパーティージョークなんて叫ぶ余裕もあって こんなんじゃ 肝試しの欠片もないよ。

 意気揚揚と部屋を引き上げます 全然怖くなかったね ふふ そんなこと云って本当は怖いんじゃないのかい? はは それはお前のほうだろ いや 俺は全然怖くないよ なんて話しをしながら真っ暗な階段を下って友人達の元へ戻りますれば。

「ふふん お前がそんなに平気だと云うのなら コレはドウかなッ?!」

 と 彼 僕を置き去りにして 階段を一人 駆け下りていきます。

 なんだ 僕を怖がらせようとしたって無駄であるぞ と思ったのだけれど 暗闇を照らす光源が彼の持つ懐中電灯だけであったので 暗闇の中に一人置かれたら 足元がおぼつかなくて困る。

 僕 怖がっているとは思われたくなかったけれど おおい 待ってくれよ 待ってくれってば と 駆け下り数メートル先 彼の背中に声かけます。

 けれども彼 せせら笑うばかりで僕の云うこと まるで聞きません。

 おい! まてよ! 暗いだろ! と 仕方なく僕 強い調子で云うと 彼 ビクリ止まり 僕の方をクルリ振り向くと ウワアと一声 後ろも見ずに駆け出しました 猛スピードで!

 そんなことされたら どんなに平気でも ゾクリとするものでして 堪らず僕もカッコいいスピードで猛ダッシュしたのであります。

 待って! 置いていかないで! なんて生娘みたいな悲鳴をあげつつ 彼に追いつき追い越し 二人 縺れるように外へと転げ出ます。

 ビックリ顔で出迎えた友人達の輪の中で ホッと一息 ゼィゼィと息の荒い彼に詰め寄ります。非道いじゃないか 置き去りにするなんて。 僕が一生懸命に待てと叫んだというのに 貴様 耳が聞こえなかったのか 一体 どうしたというのだよ

「ばっか すげえ怖かったんだぜ?! おいッ!」

 や 怖いってのは さっきの貴様の猛ダッシュ振りをみればわかったから 何が怖かったんだよ まさか 幽霊でも見たんじゃ ないだろうなあ!僕の後ろに! ギャア!

「や べつに 何も見なかったよ お前の後ろにはなんもいなかったし」

 じゃ じゃあ なんで逃げたんだよう 僕があんなに 待ってくれ! って叫んでたのに

「なんだ お前 『待ってくれ!』って 云ってたのか」

 聞こえていなかったのか!

「や 聞こえていたよ だから 逃げた」

 何で?!

「だって お前は多分『待ってくれ!』って云ってたんだろうけれど 俺の耳には 『殺してやる!』としか聞こえなかった」

 そんなこと云ってないよ!

「うん お前の声じゃなかった。でも  ゾッとするような 女の叫び声で 『殺してやる!』って お前が ずっと云ってた」
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