2006-10-26
妻が失踪してから もう二週間になります。
置手紙の一つも残さずに居なくなったものですから その理由は分かりませんが きっとアレですよ 趣味の一つも持っていない 面白みの無い僕との生活が厭になったとか そんな理由だと思いますよ。
そんな訳で僕は 一人 暇を持て余しています。
今まで僕が無趣味なりに それなりに楽しく暮らせていたのは 妻とのなんてことない日常が 割とユニークに感じられていたってことで 妻が居なくなってから 初めてソレに気付くなんて 僕はやっぱりダメなヤツだなあ。
なんて いまさら取り返しの付かないことを思いつつ追憶にひたり 妻が残していった私物を漁っては二人の思い出を掘り起こしたりしています。
ああ そういえばこんなこともあったなあ と 棚の上から取り出したのは 妻が僕にプレゼントしてくれた ジグソーパズルです。
『べ 別にあんたの趣味をみつけてあげようとしたわけじゃないんだからね!』 と 照れた口調で妻が僕にプレゼントしてくれたのだけれど 面倒くさがりの僕は 結局ソレに手をつけることも無く放置してしまったのだなあ。 ああ 妻に悪いことをしてしまった。
今更その償いってわけでもないけれど 完成させたところで妻が戻ってくる訳でもないけれども 僕 なんとなく そのジグソーパズルを完成させてやろうって気になって。
食事を取る間も惜しみ不眠不休で そのジグソーパズルを組み立てあげたのでありますよ。
先ほど 海に沈む夕日って どうってことない風景の 最後に欠けた一ピースを嵌め込んで 完成したのでありますが。
うん 確かに 完成したのでありますが まだ 完成したとは思えないのです。
どうも ピースが30ヶほど余っているのです。
完成させた風景の中に これ以上嵌め込む場所はありませんし じゃあ この余ったピースは 何処に嵌る物なのだろう?
この余ったのを組み合わせると 何かになるのかなあ と 適当に合わせていってみると 着々と組み合わさっていって 現れた 一枚絵は 妻の写真。
ソファーに横たわる 妻の写真
ソファーに横たわる 裸の妻の写真
ソファーに横たわる 裸で血塗れの 妻の写真
ソファーに横たわる 裸の 生きていない妻の写真
両目を釘で貫かれて絶命している 裸の 死んだ妻の写真。
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Comment
べっ別にアンタの小説が美しいって言いたいわけじゃないんだからね死ね