沼人村

近所の子供達は 僕の姿を見ると 『ポマード!』と三回叫びます。

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苦手。

彼女が云いました。

「僕には父がいて 母はいなくて 父の手で育てられました。 けれども父は苦手で 殊更 料理に苦手で 作る料理の全てが 苦みばしって 凄まじく 不味いのです。 苦虫を噛み潰すような味とはこのことを云うのだな なんで ただ普通に炊いただけのご飯が こんな 青虫を煎じたような カメムシを擂り潰したような味がするのでしょう 一口 食べた瞬間 風が語りかけます 苦い 苦すぎる。 おかずの焼き魚も苦い 漬物も苦い 和え物が苦い 味噌汁が苦い 食後のデザートまで苦かった。  

 けれども 小さい頃からご飯を作ってくれるのは父一人 この苦さに慣れ親しんで 苦いのが当たり前 苦虫が父の味。 三度の食事ってのはこんなもので 他の皆も苦いものを毎日食べているのだなあ と 思っていたのです 学校給食というのを知るまでは。
 
 父さん 僕 父さんの作ったの 不味くて食べれないよ もっと美味しいもの食べたいよ 苦くない 甘かったり塩っぱかったり辛かったり 美味しいものを食べたいよ 父さんの料理は 苦くて不味いよ 他の家みたいに美味しいものが食べたいよ。
 
 僕の我儘を聞いた父 ちょっと寂しげに微笑んで。

「すまないね コレはうちの血統的なもので仕方がないのだ 私が作る食べ物は どんな物も苦くなってしまう とても迷惑なシロモノなのだ。 こんな時 母さんが生きていてくれたら おっと 弱音を吐いても仕方がないのだ」

 死んだお母さんのことを出されたら 僕 黙るより他ありません。 ちょっとションボリしている僕を見て 父が云いました。
 
「なに この厄介な体質も そんな悪いものではないのだ この苦い料理を食べ続けると 病気とは無縁になる。 なにしろ 父のこの手は苦手 ヤマイムを祓う苦手なのだ」
 
 ヤマイム? なんなの それ
 
「ヤマイムってのは アレだ。 病の虫 と書いて ヤマイム。 昔ッから病は何かの虫によって引き起こされると考えられてきた。 夜泣の虫に疳の虫 歯痛の虫に疝気の虫 あと三尸もヤマイムと云えるのかな。 とにかく病を起こす いろんな虫がいる。 実際に見えるわけじゃない 実在するわけじゃない 概念的な存在なのだ 幻想的な存在なのだ。 そして 父のこの苦手こそが その幻想をぶち壊す手なのだ この手は我が手にあらず 常世にいます久斯の神 少彦名命の苦手なり ってことなのだ」
 
 え なんのことか理解できない
 
「貝原好古の諺草にはこうある。 苦手 靈樞云。爪苦手毒。 爲事善傷者。 可使按積抑痺。 手毒者。 可使試按龜置龜於器下而按其上。 五十日而死矣。 これ世にいふ苦手也。 此者芋の莖を折に其味苦し。 又腹の痛を抑て効あり。 又蛇を捕るに蟠りてうごかず。 俗に蛇たましと云。 是苦手也」
 
 いや 更に理解できないよ
 
「つまり 苦手の持ち主は 爪から苦い毒が出て 食べ物を苦く不味くするけれど お腹が痛いときに摩ると痛みが治まるし 苦手に掛かると蛇は身動きすら出来ずに捕まえられてしまう。 蛇は別名ナガムシということから 虫と蛇は同義ってことだろう。 虫送り行事のとき燃やされる藁人形に蛇形のがあるって事だから 虫=蛇=悪霊=ヤマイム であり 苦手の毒はソレらを摩って祓う 掃って落とす という 是がウチの血統に脈々と伝わるヤマイム殺しの苦手の力 なのだ」

 血統に伝わってるってことは 僕にも?
 
「娘にも。 ただ 父とはちょっと違うのだ。 我が血統の男にのみ 苦手は現れる。 男だけがヤマイム殺しの毒を手から出せる。 女には苦手が現れることはない。 だが 嘆くな 娘よ。 女は苦手の毒を身に蓄えることが出来るのだ。 だから 父の作った料理を食べ続けた娘の身体には 苦手の毒が蓄積されている。 その毒のおかげで あらゆるヤマイムは取り憑けない。 このまま父の手料理を食べ続けたら 更に毒が蓄積されて 娘そのものが毒となる 病気の人に近づくだけで その人に取り付いたヤマイムは苦しみ踠き 足掻いて死んで 病が治る。 そしたら娘よ お医者要らずのイキガミ様扱いだぞ 新興宗教団体の神様になれるのだぞ」
 
 
 そんなのに一切興味はないのだけれど なかったのだけれど なりたくもなかったのだけれども 納得も出来なかったけれども。 じゃあ僕が父のかわりに料理を作れば 苦いモノを食べなくても済んで万事解決だったんだろうけれども。

 僕 壊滅的に料理が下手でした。 苦いものばかり食べ続けたから舌が馬鹿になってたのかもしれないけれど そんなの関係ないくらい 絶望的なのしか作れなかったのです 料理してるはずなのに化学反応的なことが起きるってのはどういうことなの 苦いどころの話じゃない 刺激臭と黒煙がごちゃ混ぜになった挙句最終的に子安とZAZELがシンクロしちゃったような 猛毒みたいなシロモノしか作れなかったのです。 だから 父の苦い手料理のほうがマシだったから それを食べるしかなくて。 父が交通事故で死ぬまで 父の手料理を食べ続けて 苦手の毒を蓄え続けたのです。

 まあ 結果的に 病気の人に近づいただけでその人のヤマイムを殺せるくらいの毒人間になるには 毒の蓄えが足りなかったのですが。
 
 あっと そんな絶望的な顔をしないでください。 確かに 今の僕には 近づくだけで 触れもしないで その人に憑いたヤマイムを殺すだけの毒はありません けれども。 ヤマイムを殺すだけなら簡単なのです アナタに憑いてる 現在進行形の不治にして死に至る病の虫を 殺す為の方法はあるのです。
 
 僕の身体には 苦手の毒が蓄積されています 頭の天辺から爪先まで隅々に行き渡っています つまり 僕自身がヤマイム殺しの苦手の毒であり アナタの病を癒す薬なのです。 僕の髪 僕の爪 僕の血肉 僕の汗 僕の唾液 僕の分泌物 僕の排泄物が 薬となるのです。 ただ ヤマイムを殺すのに どれでもいい というわけでもありません それぞれを材料として混ぜて合わせて調えて その人に取り憑いたヤマイムに合った毒を作り出すのです。

 さて アナタのヤマイムを殺す為の処方箋はと云いますとですよ。 えっと 僕が 一日中履いて たっぷりと蒸らしきったハイヒールに ぼ 僕のけけ経血を満たしたモノ これを飲むと あなたに取り憑いたヤマイムは 死にます けれども」

 彼女 心底厭そうな顔をして 僕の顔を見て云いました。

「普通の人は そんなのを飲ませられるのか とギョッとした顔をするものです けれどもアナタはなぜ そんな嬉しそうな顔をしているのですか ご褒美を貰えたみたいな顔をするのですか それは あなたの心の歪みから来る また別の病気の所為です その病気には 苦手の毒は効きません 悪しからずご了承ください」

2009-10-07(Wed) | 未分類 | comment : 11 | Trackback : 0 | 

実在するモノは存在するモノの内の一握りに過ぎないということ。

 久冨さんは 僕の近所の橋の下にテントを張って棲んでいる 自称流浪人で僕の知人であります。

 日がな一日ギターをボロロンボロロン爪弾いたり 乾燥雑草を紙巻いた自家製煙草を燻らせたりと 傍から見たら気ままに過ごしていて ああ なんだかうらやましいなあ。

 けれども 今年の春先から橋の下のテントを畳んで何処かへ行ってしまい もう戻ってこないのかなあ どこかで野垂れ死んでしまったのかなあ まあ 久冨さんのことだから 自由気ままに好き勝手に生きて死ぬのは望むところなのでしょうよ。

 などと思っていたところ 僕んちを訪ねてきたのは久冨さんでありまして。 おや 珍しい 久冨さんの方から僕を訪ねてきてくれるなんて。

「いや ちょいとばかり ね アレな用があって 何せ アレがアレだから」

 どうしたんですか歯切れの悪い。 そういやあ 今の今まで何処にいかれてたんです?

「まあ その話も含めてお土産にしようじゃないか 上がってもいいかい?」

 ああ どうぞどうぞ。 それにしても 随分と長いこと出かけてたんじゃないですか

「うん 思ってた以上に 長くて遠い旅行だったね。 んで これがお土産だ」

 久冨さん 懐から取り出したるは 小瓶に入った白い砂状 と 同じく小瓶入りの ドロリと黄色く濁った液体。 なんですか コレ?

「今回出掛けた先で採取した星砂と 俺自家製の蜂蜜酒だよ どっちも貴重なものだよ」

 星砂と蜂蜜酒? あ ありがとうございます この二つにどんな関連があるのか判りませんけれども。

「今回出掛けた先は とある伝説付きの海辺の町だよ」

 伝説付き?

「うん。 その町の海辺は昔 『鱶人』っていうのがウジャウジャいて 漁具を壊して漁業を脅かしたり 女人を拐かして孕ませたり 人を殺したり という悪行三昧を働いていたんだ が あるとき どこからか現れた高僧が 三日三晩の祈祷の末 鱶人を沖の暗礁に封じたそうだ。 高僧は 浜を魔除の星砂で満たし 『この白い浜辺が黒く塗り潰されない限り 海の者の封印は解けないだろう』と言を遺して去っていったそうだ。 後に 鱶人に通じた悪しきモノや 鱶人の血の混じったモノが 白い浜辺を黒く塗り潰して鱶人を解き放とうと 墨を撒いたりしたけれど その度波に洗われて 白い砂浜は黒く染まることはなく 鱶人はそれからずっと 今まで封印されたままだったとさ めでたしめでたし」

 へえ。 鱶人の鱶ってのはアレですか フカのことですよね サメと同義の。 ソレの人ってことは 小泉八雲の話に出てきた鮫人みたいなやつですか 半魚人みたいで涙が真珠だか紅玉になるってヤツ。

「いや 全然違うと思う。 鱶人ってのは 半魚人というよりは もっと 両生類的な感じだよ ヌメヌメしてて 見るのも忌まわしい。 サメとかフカの要素は見当たらないなあ」

 え じゃあ なんで鱶人っていうんです?

「さあ? あー でも もしかしたら 元々 鱶は関係なかったかもしれない。 フカって発音に後付で鱶の字が当てられたのかもしれないね 深いところにいるモノ 深いところから来るモノ 転じて フカビト 鱶人 なのかもしれないなあ」

 まあ どうでもいい話です。 んじゃあ この小瓶入りの砂が その鱶人を封じてる砂浜の星砂ってことですか

「ああ 最早 貴重なものだから これからの佐々木(仮名)君に必要になるものだから 大事にするといい」
 
 え なんのことです。 ところで この星砂 なんか星の形をしてませんね 星砂ってのは もっとこう 棘棘が飛び出てるんじゃないんですか? キングキタンっぽい感じじゃないんですか?

「コレは そういう意味での星砂じゃあないのだよ。 形が星型ってわけじゃあないのだよ。 砂の一粒一粒を よく見てみるのだ」

 や 小さくてよく見えませんが なんか 変な模様っぽいのが見えます

「うん 目を真ん中に囲む五芒星 みたいな模様が刻まれているんだ だから星砂。 この一粒一粒に 同じ模様が刻まれている 凄いだろう」

 凄いですね じゃあ 浜一面の砂 全部に この模様が刻まれてるってことですか なんという自然の神秘。

「ある意味 神の御業だね。 まあ 残念なことに あんなにあった星砂も 此処にあるだけで最後になってしまったんだけれども」

 え 砂浜一杯にあったんじゃないんですか?

「こないだ タンカーの座礁事故があっただろ」

 ああ なんか原油がダダ洩れて大変らしいですね 砂浜に漂着した真っ黒油で 浜一面ベトベト真っ黒になってたのをテレビのニュースか何かで見ましたよ

「其処なんだ 星砂の浜は。 ベットリ染み付いた油で 白い浜は黒く塗り潰されてしまったんだよ」

 塗り潰されたって んじゃあ

「鱶人が解き放たれたってことさね。 密かに 静かに 秘して隠れて けれども確実に甦った」

 や まさか。 そんなのただの 言い伝え 伝説 昔話でしょう? 非実在のモノでしょう? 現実的じゃないです そんな鱶人なんて化物。

「信じようと信じまいと どっちでもいいさ いずれ 解る。 さて そろそろ時間がないなあ」

 時間? 何処かにいく用事でも

「うん。 鱶人から逃げなくてはいけない 隠れなければいけない。 俺 鱶人をもう一度封じる方法を探していたのを 鱶人に感づかれた。 だから 一旦鱶人の手の出せないところに逃げる。 そこで 次の手を考える。 ってことで佐々木(仮名)君 暫しのお別れだ。 この話を聞いてしまった佐々木(仮名)君も 鱶人に狙われるかもしれないが この星砂を肌身離さず持っていれば 暫くは大丈夫だろう。 が 大丈夫じゃなくなったら この蜂蜜酒を飲んで 俺と同じように逃げるがいい」

 そういいながら久冨さん 懐から小瓶を取り出して中の液体をグイと飲み干し ガラリと部屋の窓開けて。 ポケット 石で出来た笛 取り出し奏で 空に向かって 聞き取り不能意味不明瞭な叫び声。

「然らば おさらば 縁があったら またいずれ」

 くるり振り返った久冨さん ニッコリ笑って一礼 僕に石笛を放って寄越し 後ろ向きのまま窓の外 ピョコンと飛び降りて。

 僕 急いで窓 身を乗り出して外 上下左右見渡してみたけれど 風に攫われでもしたかの様に久冨さんの姿は消えてなくなっていて それ以来 久冨さんのことを 見ない。
  

2009-09-27(Sun) | 未分類 | comment : 11 | Trackback : 0 | 

夜が奇妙な衣装を着た。

 小さい頃のことを思い出します。
 
 ふた昔以上も前のことです 未だ半ズボンのよく似合う半熟天使だった頃の僕のことです。
 
 その頃は友達もいて 毎日毎日楽しく遊び暮らしていたものですが 不満があるとすれば お小遣いの少なさ。 友達が駄菓子屋で豪勢な(それでも総額百円もしませんでしたが)買い物を楽しんでいるのを横目に 十円で一つだけ買った爪楊枝の先に付いたキナコ餅状の何かをゆっくり食べて 食べ終わったあとの爪楊枝をグニグニ噛み締め いいなあ いいなあ と うらやむのでありました。
 
 せめて 一日百円 いや 五十円でもいいです 僕にお小遣いを! ほかのみんなもソレくらい貰ってるんだから! という決死の交渉も 母の『他所は他所!ウチはウチ!』の一言でピシャリ。

 ああ ああ やりきれない 一日百円ぽっちのお小遣いも貰えない オラこんな家いやだ 飼い猫をリュックに詰めて 当所のない旅に出るだ。

 家を出たはいいモノの行く当てもなく 近所をウロウロさ迷い歩き ああ 結局はココに来ることになってしまうのだ 僕がよく独りで遊ぶときの穴場 僕の秘密基地的存在 寂れて朽ちゆく廃神社 神様のいない空っぽ神社 理由は知らないけれども周囲をフェンスで覆われて立ち入り禁止の禁足地。 偶々 フェンスが破れて穴が開き ちょっと広げてやると僕が通れるくらいの出入り口になることを発見して以来の 僕だけの場所。

 ここでしばらく時間を潰そう お母さんなんて 暗くなっても帰って来ない僕のことを心配してしまえばいいのだ 僕の懇願をないがしろにした報いを思い知らせてやるのだ 心配に心配を重ねて警察に捜索願を出す寸前の頃合を見計らって帰ってやるのだ そしたら 安心のあまり 僕にお小遣いの100円や200円くらい 喜んで呉れることでしょう。 (この頃の僕というのは当時の我が家の深刻な経済状況を理解できていなかったのでこのような安易な発想が出来たのでしょう。この時から半年ほどして両親は離婚して一家は離散しましたがソレはまた別のお話)

 いつの間にか日も暮れはじめ お堂に射す日も赤暗く かといって照らす灯りも持ってません。 それにしてもお腹が空いたなあ この場所にお菓子を隠しておいたのがいつの間にかグシャグシャに踏み潰されてて食べれないし 新しく何かを買って食べるにはお金がないし このまま家に帰るのも癪に障るし 猫はニャーニャーうるさいし お堂の外を誰かがグルグルグルグルグルグル歩き回っているし。 どれもこれも お母さんが僕にお小遣いを呉れない所為なのです。 せめて 一日百円 いいえ 五十円でもいいのです 五十円もあれば かなりの大金持ち生活ができます ああ 誰か僕に毎日五十円のお小遣いをくれないものでしょうか そしたら 僕 ■■■■をしてあげてもいいです 今は無理かもしれないけれども 僕が大きくなったら 必ず ■■■■■ることもやぶさかではありません ■■て■■■して■らしてでも 必ず■■ることを約束しますから だから 誰か ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 はて。 僕は あの時 何をしてもいい と思っていたのでしょう なんか 大事なところが黒く塗り潰されてて 思い出せません。 以降の記憶が ふとりと途切れていて思い出せません 断絶しているのです。 あの時 一体 何が。 思い出さなくてはいけないような 思い出してはいけないような。

 なんで 小さいときの こんなことを思い出しているのかといいますと 僕 小さい頃 毎日 五十円玉を握り締めて 駄菓子屋で買い物をしていたなあ という 思い出がありまして。 でも よくよく考えてみると 当時の僕の家庭ってのは深刻な経済状況にあり 僕に毎日お小遣いを呉れる余力なんて無かったよなあ という結論に至り。 それなのに 毎日駄菓子屋で買い物できたのは何でだろう そもそも あの五十円玉は お母さんから貰っていたものじゃなかったよなあ。 じゃあ 誰から。 神様から。 神様から? うん 神様から 毎日50円貰っていました あの日のことをキッカケに 毎日。 僕の 思い出せないけれども 大事な大切な掛け替えのない取り返しのつかない何かを約束手形にして 僕が神様と思っていた何かから 貰っていた 様な気がします。 あの 立ち入り禁止の廃神社で。 

 たしか 僕が毎日50円玉を握り締めて駄菓子屋で豪遊する習慣は 両親の離婚をキッカケに僕が母方の実家のほうへ引き取られて引越しするまで続いたはずです。 僕 また縁あって 昔に住んでいた家に また住むことになり。 こんなことを不意に思い出したのは アレから20年以上も経った夜のこと ちょいと昔を懐かしみながらの 夜の散歩と自称した深夜徘徊の最中のことなのです。 

 そういえば あの 秘密基地のあった場所はどうなったのでしょう もう こんなに時間が経っているのですから 再開発の波にさらわれて何の変哲もない住宅地などになっているんでしょう などと思いつつ なんとなく足を向けた あの秘密基地のあった場所。

 うわ まだ あった。 記憶と寸分違わない 記憶よりも経年劣化で錆びれた分 より凄みが増したフエンスの壁 あの当時から一切手付かずのまま放置されたままの廃神社。

 あの 秘密の抜け穴があったところもそのままで アノ頃に比べて大部大きくなった身体を無理やり抜け穴にねじ込んで通り抜け お堂のあった場所へ。

 ああ さすがに 二十年も手が入ってないと 倒壊するよなあ 月明かりに照らされているのは かつてお堂だった残骸です。

 あのとき 僕が毎日貰っていた五十円というのは もしかしたら ここの賽銭箱から拝借していたものじゃなかったのか との推測をしていましたが よくよく思い出してみると あの当時から賽銭箱なんてものは無かった。 今 この場所に立って はっきり思い出しました。 じゃあ どこから あの五十円玉を貰っていたのだろう あれは あの場所で 何かをして。

 あの当時の自分のなりきって 足の向くまま ゆらりゆらり。 ああ ここの場所 注連縄を巻いていた木です 今は注連縄なんて巻いていないけれど 今みてみると 月の明かりでも解るほどの 何かを突き刺した後が残る さらには現在進行形で傷つけられた真新しい痕もあり ああ なんて呪わしい 神様不在のご神木。

 たしか この木の下で 手を叩き (パン パン) ゆすゆすと木を揺らす素振りをすると (ゆさゆさ) 五十円玉が 上から降ってきた という 記憶があります いや まさか そんな筈はないですよ そんな 非現実的な。 きっとコレは 僕の記憶違いですよ きっと記憶のすり替えです きっと 小さな頃の僕が毎日受けていた 近所に住んでいたかもしれないイタズラ和尚の性具的扱いに対する口止め料として毎日五十円玉をそっと手のひらに握らされていたことを思い出したくがないために捏造した記憶 というのがオチでしょうよ いや そんな真の記憶があったらもっと厭ですけれども 厭ですけれども。

 などと 愚にも付かないことを考えていると 上から 僕の頭に落ちてきたものがコツンと当たって地面に落ちて。 うわ なんか 落ちてきた。 ドングリかな?

 ドングリじゃないよ 月明かりに照らされて 白々と光って見えるのは 五十円玉ですよ。

 摘んで持ち上げてみると 変な手触り ソレもその筈 五十円玉の穴を通して 長い黒髪 何十本かの束で結ばれていて 僕の指に絡まっていて。

 ああ やっぱり 夢だの記憶の捏造だのじゃなく アレは本当のことで まだ 有効なのだなあ
    
 神様は 僕が神様だと思っていた何かは 僕と交わした 僕がもう忘れてしまった約束のことを まだ 忘れていないようです。

 

2009-06-18(Thu) | 未分類 | comment : 8 | Trackback : 0 | 

お百度参り。

 目の前 歩いてくる 熟年の女性は。 ベビーカーを押して ニコニコ顔の 彼女は 以前 見たことのある人です。 

 彼女の押してるベビーカーに乗ってるのは 当然 赤子でしょう 時々彼女 ガラガラを手に取り鳴らし あばばばば あばばばば と あやしているからには 赤子に違いないのでしょう あんなに にこやかに笑いかけて。

 顔見知りならば すれ違いざまにでも話しかければよいでしょう けれども 僕と彼女はお互い顔見知りというのではなく 僕が 一方的に彼女のことを見たことがある という程度であります あれはたしか 半年ほど前のことですよ。



 僕 冬になりかけの夜の冴え冴えとした空気を楽しみたくて深夜徘徊中 ちょっと遠くまで歩いた 見知らぬ神社の境内です じゃぎじゃぎと玉砂利を踏む感触が心地よく なんだか楽しくなっているとですよ 僕一人しかいないと思い込んでた神社の境内 僕以外の人の気配があります ぺたぺたぺたぺた 行ったり来たりする足音と ぶつぶつ呟く女の人の声です。

 すわ 丑の刻参りか と思いもしましたが 丑の刻参りにつきものの釘打つ音が聞こえません んじゃあ 何をしている人なのでしょう こんな夜中 神社なんかをウロウロしている輩は碌なものじゃありませんよ きっと。 ぺたぺたぺたぺた 足音がコチラに向かってきたので ちょいと小脇に退いて物陰隠れ こっそり様子を伺い見れば。

 小雪もちらつきそうな この寒空 見てるこっちが凍えそうなほどの薄着 冷え冷えとした参道の石畳の上を裸足で歩いてくる 熟年の女性です。 隠れている僕の前を通り過ぎ 本堂の方へ向かっていきます ああ これは 俗に云う お百度参りってヤツですな 心願成就の願掛けに 日に百度 参拝するってアレです。

 僕 こっそり彼女の後つけて 本堂近くまでご同行。 彼女 ぶつぶつぶつぶつ お祈りしてるのに聞き耳をたてますれば。

『……嫁が妊…… ……子を産みますように……  ……産まれますように……どうか どうか』

 ってなことが聞こえてきまして。 なあんだ 息子の嫁さんの出産の無事を願う願掛けか なんて嫁さん思いのお姑さんなんだろう と 思うわけもなく。

 息子の嫁の出産の無事を願うのなら なぜ 彼女 あんなに禍々しくて凶々しい 呪いと詛いで煮〆たような形相で お百度参りをしているのでしょう。

 もう少し近づき もっと聞き耳 たててみます。

『嫁の妊娠した子が 産まれてきますように 出来損ないで産まれて来ます様に 成り損ないで産まれて来ます様に 五体満足にはならないように それでも産まれて来ます様に どうか どうか。 嫁の膨れた胎の中に 夥しい数の蛙が蠢いていますように 嫁が 夥しい数の蛇の子を孕んでいますように 得体の知れない毛の塊 数多の眼球 骨無しで産まれますように どうか どうか』



 ええ そうです 僕の目の前 ベビーカーを押して歩いてくる 熟年の女性は あの時の彼女です 産まれてくる子の 自らの孫の 畸形を真面目に一心に願って呪っていた 彼女です。 

 そんな彼女が ベビーカーの中の赤子を 満面の笑みで あやしています。

 生まれる前に どんな理由か知らないけれども あんなに嫌って憎んで呪って詛っていた子のことを あんな笑顔で接することが出来るものなのでしょうか

 実際に産まれた孫をみたことで 情が移った 孫が可愛くて仕方がなくなった そういう理由での笑顔でしょうか。

 それとも 彼女が願い呪ったとおり 望みどおりの子が産まれたから の笑顔なのでしょうか。

 僕 ベビーカーの中を覗き込んで 赤子の様子を確認することなんて 出来ません 出来ません。

2009-05-17(Sun) | 未分類 | comment : 10 | Trackback : 0 | 

黄金体験。

「スカトロジーって分野があるわよねえ」

 と 彼女が云いました。 唐突に何を云い出すのですか。 まあ ありますね。 排泄系に関する性癖でしたっけ? なんか シェフ風の人がフライパンで人糞を熱してブランデーかなんかでボワッってフランベさせるビデオがある と 風の噂で聞いたことがあります。

「そんなビデオはしらないけれど。 で さ。 ある日 突然。 その日初めて会った見ず知らずの人によ 『コレはいいモノだから是非観なさい』って スカトロAVを押し売りされそうになったら あなたはどう思う? 勿論お断りよね。 興味のかけらもない 嫌悪を催す分野のモノを 『買って絶対後悔しないから 買わないと将来的に損だから 買わないと人生間違ってるから』 なんて押し付けられるのって 馬鹿げてるし迷惑以外の何物でもないでしょう? それと同じことなのです」

 同じこと? 何と何がです?

「私はこの理屈で 今まで 様々な誘いを退けてきました。 セールス 政治 宗教 諸々の迷惑な勧誘行為を。 『ソレとコレとは話が違う』なんて云ってきても知りません。 あんたなんか 見たくもないスカトロAVを無理やり押し売りしてくるようなヤツと同じなのよ この外道スカトロジストめ! って云ってやれば 大抵のヤツは黙るわね。 あんたも きっと 黙るに違いないわ」

 僕もですか?

「そう。 あんたの 押し付けがましい好意ってやつは 私にとって 同じこと。 見たくもないスカトロAVを一緒に観ようって押し付けてくる変態的行為と同じなのよ こうまで云ったら理解できるわよね それとも あんた 真性のスカトロジスト って 私に罵られたいわけ?」

 あなたに罵られることも スカトロAVも あなたのことも 同じくらいに大好きです! って 満面の笑みで云ったら 彼女 どんな顔をするのかなあ。

2009-04-04(Sat) | 未分類 | comment : 9 | Trackback : 0 | 

その一撃を身に受けたものは死ぬ。

ミドリさんは 僕の親類の娘さんで 今はちょいとした病でサナトリウム中でありまして。

「それにしても なんなの これ。 食べ物? 鉱物? なんでクッキーがこんな硬さなの? かじった瞬間 歯が欠けるかと思ったじゃない」

お見舞いに持っていった 僕の手作りクッキーが大不評なのです。 おかしいなあ 普通に小麦粉を練ったはずなんだけれども

「小麦粉がどんなケミストリーしたら こんな硬さになるのよ それに すごく重いし。 この大きさでこの重量感って なんなの? 鈍器なの? 頭部をこれで殴ったら殺せるの? 私を殺すつもりなの?」

ぐむぅ。 ミドリさんの身体と心に良さげなモノを色々と混ぜたのが 裏目に出たようですね。

「あんた 私に何を食べさせようとしたのよ。 それにしても ホントに硬い こんな硬さのモノ 私は知らないわ… いえ 一つだけ知ってる。 この硬さは 魔鉱石<ルシファリウム>にも匹敵するわね」

!!!!!ッッッ えっと ミドリさん よく聞こえなかったんですが なんですか? ルシなんとか と聞こえた気がしましたが 僕の空耳ですよねえ

「聞こえなかったってんなら もう一度云おうか? 永く生きた魔族の体内に少量だけ蓄積されているという生きた金属 ルシファリウム。 黒い光を発するその金属は何物よりも硬く強い。 ルシファリウムで鍛えた武具は全てを切り裂き 防具はあらゆる攻撃を寄せ付けない。 しかし その邪悪な意志を持つ金属で出来た武器防具は 血肉を喰らう 命を飲み込む 魂を砕く 心を蝕む。 敵は勿論のこと その使い手のモノすらも」

……ッ! どこ で そのことを?

「魔剣士ケイオス だったっけ? 自分以外の家族を皆殺され その仇を討つため魔と契約し ルシファリウムで鍛えた魔剣・凶運と魔鎧・骨喰を身に纏った剣士。 呪われた装備で無敵の存在となったが身体と心を蝕まれ感情をなくしつつある ふふふ。 こんなことを なんの臆面もなく 大真面目に つたないイラスト付きで キャラクターシートに 書き面連ねていたんですね 佐々木(仮名)さんは」

ぎゃああああああ! 何処で 何処でソレを見たんです?! 処分したはずなのに! 一切合財燃やしたはずなのに!

「こないだ 佐々木(仮名)さんが貸してくれた古本に 畳まれた状態で挟まってたよ ふふ それにしても ルシファリウムって あんまりじゃない? あと いったん書いて消したんだとおもうんだけど 筆圧強くてなんて書いたかわかるのよね なんなの ルシファルコンって。 ルシファルコンとルシファリウムの二択だったの? オリハルコンのパクリなの? 結局良いと思ったほうがルシファリウムなの?」

う あ ああ! そうだ! 思い出しました! アレは昔の知り合いから貰った本なんですよ! なんだ そんな紙が挟まっていたなんて 全然気付かなかったなあ そ その何か訳の判らないことを書いている紙は 僕のモノじゃないです そうです 困るなあ ヤマダのヤツ こんな紙を挟んだままにしておくなんて 参った参った

「でも こんな特徴的な筆跡 佐々木(仮名)さんの字にそっくりで」

ごめん ミドリさん それ以上 何か云われたら 僕 死んでしまいます。

2009-03-08(Sun) | 未分類 | comment : 4 | Trackback : 0 | 

$10の猟犬。

「では やはり この方は」

はい 僕の双子の兄で間違いないと思います。 ほら この左手の薬指が欠けているのが その証拠です まだ小さかった時に 僕と兄の区別がつくように 母がハサミで切り落としたんです 僕は小指を切り落とされました。

「なるほど。 いや それにしても 判り易い特徴があって助かりました なにせ 足りないパーツも数多い この状態では あなたのお兄さんと判別するには相当の時間がかかったでしょうから」

まったく。 死ぬときくらい 迷惑をかけないでほしいものです。 それにしても 兄は何故このようなことに?

「事故 自殺 他殺 と様々な面から捜査していますが 俗に云う密室状態 さらに状況が奇妙奇天烈すぎて 今の時点ではなんとも。 ええっと あなたのお兄さんですが 誰かとトラブルを起こしていたり 怨まれていたりとか そういうことはありましたか?」

誰かとのトラブルなんて日常茶飯事 人から怨まれる理由に事欠かない 最低と最悪の掛け合わせみたいな男でしたよ兄は。 けれども何度殺しても殺しきれないような 悪い意味で生命力のある男でしたから こうして死んでしまっただなんて 正直信じ切れないところもあります。

「それにしても 部屋の内側から隙間もないほどモルタルを塗るなんて 何がしたかったんでしょうねえ 先日の大地震でこのアパートが倒壊寸前になっていなきゃ 発見すらされていなかったでしょう」

さあ 兄の考えることは 昔から理解の出来ないことばかりでしたから。 こないだも急に電話をかけてきて およそ940円で犬がどうとか 訳の判らないことを ベラベラ早口で捲くし立ててきて 僕 あんまりの兄の身勝手さに腹が立って電話を叩き切って その後一切電話に出ませんでしたから。 今思えば それが兄との最後の会話だったんですなあ

「犬?その時のことを 少々詳しくお聞かせ願えますか」

え そんな大した中身のない話でしたよ およそ940円の犬から逃げなければならない とか 首の無い猟犬は咬みつくことが出来るのか とか 部屋の隅から見てる とか 支離滅裂なことを。 それが何か?

「いえ ね。 このように バラバラのボロボロのドロドロにされた遺体の断面 何かの動物に噛まれて食い千切られた そのような痕に見えませんか? 例えば 犬とか」

や まさか。 だったら このモルタルで塗り篭められた部屋の中に 犬がいた形跡ってのがあるものでしょう? 兄をこんな状態にするには 一匹二匹の犬じゃあ無理です 群れ単位の犬がいなけりゃ 。 そんな数の犬がいた跡なんて ないでしょう? それに 犬に襲われたんなら 兄の遺体がこんな粘液まみれになってる理由が判らない。 その犬がウナギ犬だってんなら話は別ですが

「いえ ちょっと 気になったものですから。 ところで およそ940円 とおっしゃいましたが 随分と中途半端な金額では?」

ああ 日本円に換算したら その位ってことですよ。 兄が云ってたのは 米国ドルでその位の金額の猟犬 ってことです。 なんだっけか えっと たしか テンダラーズの猟犬とか そんな。

「さっぱり意味がわかりませんね」

ええ まったくです。 

2009-02-23(Mon) | 未分類 | comment : 4 | Trackback : 0 | 

見殺しにされた理由。

僕 得意げな顔なんざして 彼女に一芸披露。

「見て! 題して『独白するユニバーサル横メルカトル』!」

なんて 搗き立ての餅一升を細く伸ばしたのを チュッチュチュッチュと一気に啜り呑み。

けれども途中で痞えて 喉が詰まって苦しんで 今まで呑み込んでた餅を逆再生みたく吐き出したけれど間に合わなくて そのまま倒れて震えて動かなくなるまでを 表情一つ変えずに 身動き一つせずに 彼女。

最初ッから最期まで 彼女が僕に浴びせ続けていた冷たい視線が 僕にとって何よりのご褒美かつ冥土の土産。


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2009-02-06(Fri) | 未分類 | comment : 5 | Trackback : 0 | 

どうなんだろう。

 僕の知人であるところのチアキさんは 相変わらず所有欲ってのが欠落していて オンボロアパートの独り住まい あるのは最低限の食器と小さな箪笥 センベイ布団だけ という年頃の女性にあるまじき生活をしています。 けれども最近の寒さには流石に堪えたらしく どこからかポンコツ寸前のコタツを貰ってきてそれで暖をとっているそうです もちろんコタツ布団なんてものがないから 一つしかないセンベイ布団をコタツに無理敷いて それで寝起きしているという なんともはや 折角の綺麗な容姿が台無しです。

「別にいいじゃないですか これはこれで機能的なのですよ」

 と チアキさん コタツの上に積まれた大量のマンガ本 ちょいと除けて 僕の顔が見えるようにスペースを作りました。

 チアキさん このマンガ本 一体どうしたんです?

「コタツと一緒に譲ってもらったんです。 街道脇でラーメン屋をやってた知り合いが店を畳むってことで 店に置いてた 捨てるも同然のマンガを」

 ああ どうりで ソレ系のラインナップですね。 セニョール・パ とか 喧嘩ラーメン とか 静かなるドン とか 小池一夫系のとか

「スープとか油の汚れがひどくて 古本屋さんにも引き取ってもらえなかったからってことで 読み終わったらリサイクルゴミの日に出そうと思いますが これ系のマンガ 今まで読んだことありませんでしたが なかなか面白いですよ いい暇つぶしになります」

 いや そんなマンガを読むより もっと有意義な時間のすごし方をしたほうがいいと思いますよ もっと世間の流れとか そんなのにちょっとは敏感になるべきかと

「あら この私をなんと心得ます この町内一の事情通と近所の奥様方に云われ この界隈の裏道抜け道に詳しいと近くの野良猫達にも有名 美味しいパンの耳をくれるパン屋さんや美味しいオカラを譲ってくれる豆腐屋さんなどのグルメ情報はお手の物 の私ですよ? 昨今の世情の一つや二つ 知らない訳が ねえ?」

 んじゃあ 最近 一番気になったニュース的なもの なんです?

「そりゃ えっと あれですよ。 みのもんた。 おもいッきりなんとかテレビを降板するそうじゃないですか。 そして その後を中山秀征が継ぐようじゃないですか その名も『おもいッきりDON!』とかいう番組名に変えて。 これは ちょっとしたスペクタクルですよ」

 え なんでです?

「中山秀征で 『おもいッきりDON!』ですよ? これは 私が思うに。 今のところ私しか気付いていないかもしれませんが…… 静かなるドン つながりで こんな番組名なんじゃないですかねえ? おっと この情報は誰にも内緒ですよ!」

 ごめん 誰かに云おうにも まったく興味もないし そんな情報いらないし もし それが本当だとしても 中山秀征が実写版静かなるドンの主役だったの憶えてる人に向けてのそんな番組名なら 誰に向けてのお昼の情報番組なのかわからないし。

2009-01-14(Wed) | 未分類 | comment : 1 | Trackback : 0 | 

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Author:佐々木(仮)
「近頃のミュージックシーンにはファイアーとボンバーが足りない」とのたまう男。

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